相続手続きは税理士や司法書士などの専門家に頼むのが一般的ですが、自分で行うことができます。かなり面倒ではありますが手順に従えば可能です。その方法を御紹介します。

遺言書の有無を調べる

まず必要なことは遺言書があるかどうか調べることです。なぜなら遺言書の有無で相続の内容がまるで変わる場合があるからです。遺言書がある場合、遺言の内容に沿って相続が行われます。しかしない場合は話合いや法にのっとって遺産を分配する必要があります。

相続人を確認する

実際にはあなたが相続人とは思っていない人が相続人だったという場合もあるのできちんと調べましょう。もし相続人がきちんとそろっていないことが後から発覚すると、遺産相続はやり直しになってしまいます。法定相続人は配偶者、おいやめい、嫡子や非嫡子、養子や異母兄弟などです。漏れがないようにきちんと確認しないといけないので大変です。戸籍の附票などを細かく見ていけば誰が相続人で所在がどこか分かると思いますから、丁寧に確認しましょう。

遺産が幾らあるか調べる

遺産が幾らあるか調べます。遺産は現金や有価証券、家や土地、自動車や貴金属、生命保険などが該当します。また借金も遺産となり、何もしないでいると借金も相続してしまいます。遺産が借金の方が多い場合、相続放棄などを行うことができます。

遺産分割協議を行う

法定相続人で遺産分割協議を行います。話合いで決めるのが基本ですが、話合いでもめてしまうと最悪家庭裁判所で法定通りに分配されます。それならば最初から法で定められている通りに分配する方がもめずに済むと思います。

相続税の計算をする

協議により相続が決まってもまだ終わりではありません。相続税の計算をして支払わないといけません。相続税は大体全体の5%といわれますが、細かく正確に計算しましょう。

難しい場合は専門家へ

ここまで一人でやるのは非常に困難です。無理だと感じたら専門家へ依頼しましょう。また現在も被相続人が存命中であれば、生前贈与をあらかじめ行っておきましょう。誰が相続人で何がどれだけあるか把握しやすいからです。負担が少なくなりますから、被相続人が存命中に相続のことを話し合っておきましょう。